その4
 この春オープンした湯富里の宿、一壺天(いっこてん)。
縁あってオープンのお手伝いをすることになり、一ヶ月程滞在した。

 今まさに、湯布院の魅力にどっぷり浸かっている。
湯布院盆地を包むかのような幻想的な朝霧、湯煙り・・・・
木立の間を抜ける優しい光と風・・・・
人の手が加わっていない自然の色、音、匂い・・・・
まるで時間が止まっているかのようです。

 湯布院の街中から少し離れた杉林の中、由布岳に抱かれる様にひっそりと建つ一壺天。
土、竹、石、紙、自然に作られた素材で建てられた宿は、心も身体も優しく癒してくれる空間になっている。
 
 宿のコンセプトは、外からも内からも心身ともに湯布院を満喫し癒されて欲しいとの思いで、 宿から出される食事も地元の食材を中心に作られている。 その食材への板前さんのこだわりが料理の随所に感じられる献立になっている。
メインもさることながら、季節感を感じられる前菜五品や大葉のグラニテ、女性には嬉しい限りの充実のデザート・・・・
 そして何と言っても器好きにはたまらない古人から使い受け継がれてきた骨董の器、現代作家の陶器、漆器の数々。   朝の目覚めをより爽やかにしてくれる朝食に使用されるロイヤルコペンハーゲン尽くし。

  食事はもちろんこと、器を楽しみたい人達には至福の空間かもしれない。   かくいう私もその一人なのだが・・・・。
 館内のいたる所に女将さんの大好きな花カサブランカが生けてあり、いつも甘く優雅な香りと音楽で満たされている。
湯布院の自然はもちろんのこと、宿の空間に身をゆだねつつ、ゆっくりと身も心も癒される旅ができるかと思います。

  四月は水辺のいたる所にクレソンが群生し、五月には山肌に木いちごが所狭しと赤い実をつけています。
お宿のスタッフは嬉々として連日ジャムやソースを作り続けているようです。
 そして六月から七月の湯布院は、今都会で見ることができなくなった蛍を見ることができます。   それはそれは幻想的で、今にも手でつかめそうなくらいたくさん飛んでいます。子供の頃を思い出す懐かしい景色です。

  湯布院の夏はもう始まっています。
湯富里の宿
一壺天

〒879-5102
由布市湯布院町川上302-7

Tel :0977-28-8815、Fax:0977-28-8816
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