(踏青:野辺に出て、萌え出た草木を踏みしめながら、そぞろ歩きや散歩を楽しむ様子)
 

 桜の開花宣言に翻弄されたこの春。
気がつけば、散りゆく花びらを眺めつつ思いに耽りながらも、清らかな風に揺れる草花に誘われるように、春の野山へ出かけたくなりますね。
心地よい季節です。
四月朔日(わたぬき)・・・四月の異称です。

今月の献立
 1.あさりのすましジュレ
 2.山うららのきんぴら
 3.鯵のもろみ揚げ
 4.三つ葉と水菜の利久浸し
 5.花衣粥
 6.香の物 面影草に見立てて
 7.摘み草せんべい、コーヒー

※花衣 :花の季節の女性の正装を表す美しい言葉。
      桜の花びらが衣服に散りかかった姿にも表す。
 山うらら:色づいた春の山。
 面影草:山吹の異名.山で風に揺らいでいる姿から、山        振りと呼ばれたのが山吹の名の由来と言われる。

 
今月のおすすめ料理
あさりのすましジュレ

 旅の思い出の一つに潮干狩りがあります。
 海の苦手な私のたった一度の思い出。
 娘達が小さかった頃、あさりが食卓にのぼると「ママ、とったよね、いっぱい」と何度も言っていたのを思い出しながら・・・口の中でやさしく溶け、磯の香りが広がる一品です。

   
山うららのきんぴら
 残り物の様々な野菜を使ってきんぴらに・・・
 色とりどりの野菜達の競演は、まるで春山の賑わいのようです。

三谷隆二
花衣粥と香の物 面影草に見立てて
 春の香いっぱいの桜の花と菜の花漬けのお粥です。
 お気に入りの土鍋でコトコトと・・・・
 お粥はやはり、生の米から炊くにかぎる。
 香りが全然違う・・・
 本来この土鍋は、パエリア鍋として作られたようですが、我が家ではお粥用の鍋になってしまっています・・・・.
 この鍋だからこそ、より美味しく思えるのでしょうか?
土鍋 稲葉直人
   問い合わせ先:京都 うつわや あ花音(あかね)
    Tel&Fax:075-752-4560
   
今月の我が家のしつらい
・桜の香炉:伊万里 冬山窯
・香合:鳳山工房
敷物は季節の手拭い(桜と菜の花)を使って・・・・
 
 毎年4月1日〜5日まで伊万里の大川内山で開催される秘窯の里「ひいな祭り」!
 2〜3ヶ月ごとに九州に足を運ぶのですが、タイミングが合わずここ数年ご無沙汰でした。
 あいにくのお天気にもかかわらず、大勢のお客様で町中が賑わってました。
 地元の方々達の手作りのお弁当やお餅、無農薬の農産物等が狭い道の両側に並んで売られており、器を買う楽しみもさることながら、地元のおばさん達と佐賀弁でおしゃべりするのもなかなかのものです。
 有田の陶器市の方が全国的には有名ですが、私個人としては風景や歴史、そして地元の人たちとの会話等々で伊万里の陶器市の方が好きです。
 九州では一番と言っていいほど印象が薄い県ですが、焼物の歴史と伝統は日本随一ではないでしょうか。
 そんな春の故郷で見つけたしろつめ草を モチーフにしたお皿をお玄関に飾ってみました 。

伊万里焼 クローバーシリーズ長角皿
  畑萬陶苑 Tel:0955-23-2784
今月のBGM

 ♭ 〜 STILL LIVE 〜 ♯

  KEITH JARRETT
      & GARY PEACOCK
           & JACK DeJOHNEttE