2005年

9月

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ひとときのタイムスリップ


 長い夏休みもあっという間に過ぎてしまい、 気がつくと秋の風を肌に感じております。年に幾度となく故郷には足を運びますが、 若い頃には気が付かなかった事が回を重ねる毎に、新しい感覚で目に入ってくるようになりました。

 私の故郷佐賀ではお盆を過ぎる頃(盆地ですのでまだまだ残暑が厳しい頃)になると、 どこから飛んでくるのかわかりませんが、いっぱいいっぱいの赤とんぼがまだ頭を垂れていない稲の上を 低空飛行のように飛び交います。その数は驚く程で、今にも手で捕まえられるような錯覚をおこす程です。

 そういえば、亡くなった祖母がお盆を過ぎるとその景色を見て、「もうすぐ秋がそこまできよるますばい、千代美」と やさしくよく言っていたものです。久しぶりに、その景色を見て子供の頃を思い出しました。 変わらずそこにある風景と変わらず巡って来る季節に感謝のひとときでした。